menue life(商品同梱紙)で連載中!
ごっちゃんのコラム集



menue life(商品同梱紙)で掲載してきた
シューフィッターごっちゃんのコラム内容をご紹介!
靴や足の事を知るきっかけになれば嬉しいです♪

Vol.16 ブランドや靴の種類によってサイズ感が異なる理由

ひとくちに靴といっても、雰囲気や用途によって設計思想が違うので、同じサイズ表記でも履き心地は変わります。「なぜブランドや靴の種類によってサイズ感が違うの?」の理由と、それを踏まえての選び方を紹介します!


サイズ感が異なる理由

同じサイズ表記でも、型番やシリーズでブランドが伝えたい「イメージ」や「目的」が異なるため、靴の設計も変わります。また、ブランドや靴の種類で想定されているニーズも異なります。

例えば『エレガントさを重視したシリーズ』では、足を華奢に見せるために細めの設計がされたり、『日常使いを重視したシリーズ』では、動きやすさや履き心地を重視して幅がゆったりめに作られることがあります。また、トレンドに敏感な若い女性向けならスタイリッシュなデザイン、逆に幅広い年代の方に履いてもらうなら履き心地や歩きやすさを優先してゆとりのある設計で考えることもあります。

コンセプトやニーズの違いによる設計の差は、靴の基になる「木型」を細くしたり広くしたりすることで、靴のサイズ感の違いに現れます。また、柔らかい素材は足に馴染みやすく余裕を感じる一方、硬めの素材や縫製部分が多い場合は履き始めにきつく感じるといった、素材や製法の違いもサイズ感が異なる理由の一つです。



靴選びの際にチェックしたいポイント

①ご自身の足のサイズを正確に測っておく
自分でできる足のサイズの計測方法は過去のコラムをチェック!
ポイントは「足がむくみやすい夕方に」「両足を測定して」「大きい方を基準にする」ことです!

②商品ページで靴データやスタッフ感想をチェックする
・靴の木型のデータを見る:足長・足幅・足囲の設計を各ブランドが公開しているのでチェック。サイズだけでなく足囲(ウィズ)の表記も確認!
・スタッフの試着感想:各サイズごとにスタッフの試着感想が掲載されている店舗を選ぶと、サイズ選びがしやすくなります。

③必要に応じて店舗に問い合わせる
オンライン購入でも店舗や販売元に問い合わせることで、サイズ感やフィット感に関する不安を解消できます。以下のように訊いてくださいね。
「普段〇cmを履いているが、この靴は同じサイズで大丈夫?」
「甲高/幅広でも快適に履けるデザインですか?」
「どのような素材で、履き始めはきつく感じる可能性がありますか?」
説明文や写真だけでは分からない「実際の履き心地」や「素材の柔らかさ」など、スタッフの経験に基づいた具体的なアドバイスをお伝えできるほか、お客さまの用途や足に合う型番やシリーズを紹介することもできます!



靴の種類によるサイズの選び方の目安

パンプス
・指先が圧迫されない
・歩いた時に靴の中で足が前滑りしない
【ポイント】踵が浮かず、つま先に軽く余裕があるとOK!

スニーカー
・つま先に1cmの余裕を持たせたサイズを選ぶ
【ポイント】靴下着用を前提にして(約0.5cm大きめ)選ぶと安心

ブーツ
・靴下やタイツを履くことを考慮して選ぶ
・足首やふくらはぎのサイズをチェックする
【ポイント】サイズが分からない時はお店へ問い合わせください♪