シューフィッター松本の靴選び講座 vol.2
welleg商品部の松本です。
今回からはシューフィッターとして足の採寸についてや、自分の足に合った靴選びについてお伝えできればと思います。
靴のサイズを正しく選ぶには、自分の足の正しいサイズを知ることが大切です。
というわけで、前回は【足長】(足のカカトからつま先までの縦の長さ)についてお話をしました。
今回は足長とともに靴選びの際に重要となる【足幅(そくふく)・足囲(そくい)】についてお話しします。
まず足幅、足囲、それぞれの説明をしたいと思います。
足幅とは
足幅は、足の横幅の一番広い部分の直径です。
足の親指の付け根の骨の出っ張っている部分から小指の付け根の骨の出っ張っている部分までの長さを測ります。
【測り方】
A4用紙の上に立ち親指と小指の付け根の骨の一番出ている部分に印を付けます。
印をつけた親指側と小指側の距離を測ってみてください。
※足長同様、自分はまっすぐに立った状態の足が望ましいです。
※印を付ける作業を手伝ってもらえる人がいれば、より正確なデータが取れます。
足囲とは
足囲は、足の親指の付け根の骨と小指の付け根の骨のそれぞれの出っ張っている部分をぐるりと結んだ長さです。
【測り方】
約1㎝幅に切った紙を使って、足の親指の付け根の骨と小指の付け根の骨のそれぞれの出っ張っている部分にぐるりと巻きつけます。
紙が交わった位置に印を付け、その長さを測ります。
できるだけ正確な長さを測るために、それぞれの骨の一番出ている部分触りながらを測ってください。
足囲と足長の数値の組み合わせによって、3Eや4Eなどのウィズ(ワイズ)と呼ばれる、足の太さを計算することができます。
左右でワイズが違う場合もありますので、両方測ってみるのがおすすめです。
測れたら、足囲と足長の数値を次の表にあてはめて、自分の足長とそれに対するウィズを出してみてください。
こちらの数値も足長と同様JIS規格で定められたものです。
→ 別の数値も調べたいときはコチラ
ウィズとサイズ選び
「24.0㎝のウィズは2Eです。」と言われても、ピンと来ないかもしれません。
まずウィズの考え方ですが、足囲の長さだけでは出すことができず、足長に対して足囲が何㎜だとEや2Eなどという太さを調べられます。
ウィズはEを中心に数値が大きくなると2E、3E、4E、F、Gと上がっていき、数値が小さくなるとD、C、B、Aと下がっていきます。
Eが、平均的な足とされています。
2Eや3Eの場合は少し幅広、CやBとなると少し幅狭とイメージできますね。
足長の説明でもお伝えしましたが、数値によってはあと1㎜違うだけでウィズの値が変わることもあります。
体調や体重の変化、また季節によっても数値が数ミリ変わることはありえます。
自分のウィズはE~2Eくらいと、ふんわり考えていただければOK。
wellegでは各商品のラストデータを記載しているので、サイズ選びの際には近い数値をもとに、サイズが合うかをイメージしやすくなると思います。
ラストデータの見本はこちら
足幅とサイズ選び
自分の足長、足囲の値が分かったら次に足幅についても見ていきたいと思います。
自分のウィズを見つけた所に記載された足幅の表記が基準になります。
この数値よりも足幅の数値が大きい場合は、足囲部分が薄めの足、小さい場合は厚めの足ということがわかります。
ほぼ基準となる数値と同じ場合はJIS基準で定めた標準的な厚みと言えます。
ただし、靴のラスト(木型)も様々あって、この基準通りの足幅ですべて作っているわけではありません。
標準的な厚みだからどれも合いやすいというわけではなく、ラストによって厚めの靴、薄めの靴と変わってきます。
標準値に対して自分が厚めか薄めか?というより、購入を考えている靴に対して自分の足が厚めか薄めか?を見るのがおすすめのデータの使い方。
ラスト(木型)のデータ数値が、実際の足幅と10㎜以上違う場合などは緩かったり、キツかったりする場合があります。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
次回は自分の足のデータと靴のデータとの見方や注意点をより細かく見ていきたいと思います。
その他、測り方などについては同じくシューフィッターのごっちゃんのコラムにもたくさん記載しているのでこちらもご覧ください。