商品部松本の商品開発レポート② ~2020秋冬物編~
outletshoes商品部の松本です。
普段はあまりお見せしていない商品企画の裏側を少しずつお届けしたいと思っています。
現在、コロナウイルスの影響で、不要不急の外出を控え、おうちで過ごす時間も増えました。
終息したら、外で自由に買い物をしたり、お友達とお出かけしたりできることを願っています。
その時には是非、「outletshoesの靴でお出かけしたい!」と思っていただけるよう、今日も秋冬物の企画を進めております!
新作発売まで
2 素敵な靴が仕上がりますように。
サンプル出し ←今回はココ!
3 シューフィッターがこだわる!
サンプル修正
4 トレンドカラーが重要。
色選び
5 発売に向けて商品をチェック!
生地確認、商品チェック
6 お披露目するまでもうひと頑張り!
ページ作成
7 発売!
前回は
「お客様に喜んでもらえそう!」
「こんな商品が人気が出そう!」
というアイデア出しを行いました。
2回目の今回は、アイデアを具現化するために大切な工程である、商品のサンプル出しについてお話したいと思います。
サンプルとは?
サンプルとは、本格的に生産する前に作ってもらう試作品のこと。
アイデアを具体的にまとめて、工場にサンプルの作成依頼を行っていきます。
こちらがどんな靴やデザインを希望しているのか、工場にわかりやすく、具体的に伝える必要があります。
理想のデザインに近づけるために、また少しでも履き心地を良くするため、細かいデザインや仕様の指定を行います。
1.ラスト(木型)
まずは、基本となるラスト(木型)。
どんなラストを使用するかによって、靴の見た目や履き心地に差が出ます。
こだわりのラストを一からつくってもらうことも。
とくに履き心地やデザインを気に入ってくださるお客様が多い商品は、同じラストを使うことでデザインや履き心地をキープ。
同じラストを使って、ヒール違いやデザイン違いを作成してもらいます。
2.靴底
靴底の加工についても、細かく希望を伝えます。
靴底の地面に当たる面をザラザラさせるバフ掛けという加工もそのひとつ。
あえてやすりをかけてザラザラさせることで、靴底が滑りにくくなります。
また、靴底が滑り易い場合は、滑りにくくするために、ゴム成分を増やしてもらうこともあります。
同じゴム素材の靴底でも、ゴム成分の量などによって、滑りにくくなったり、底がすり減りにくくなったりします。
靴底の側面を斜めに削ってもらう加工もあります。
ちょっとした一手間ですが、そうすることで、横からみたときにスマートな印象の靴に仕上がるのです。
3.ライニング(靴の裏側、足に当たる面)
ライニングの素材選びもサンプル依頼の時点からスタートしています。
部分的にスポンジ入りのメッシュ素材を使用することで足あたりが柔らかくなります。
スムース調の素材を使えば、強度を高めたり、スッキリとした履き口に見せたりすることができます。
他にも、つま先の形や履き口の形をミリ単位で指定したり、中敷きのクッションの種類を選んだり。
その靴の目指す履き心地やデザインに近づくよう、サンプル依頼書に丁寧に記載をしていきます。
商品部のこだわりと願いがつまった依頼書が完成したら、工場のデザイナーさんに送信!
数週間後には、サンプルが届きます。
届いたサンプルを、ドキドキしながら試着!
「最高!OKこのまま進めよう!」
という一発OKの商品もありますが、すべてがうまくいくとは限りません。
実際に履いて歩いてみると、
「あれ? もっと◯◯だったらいいな、、」
「ここを改善すれば、もっと喜ばれる商品になるはず!」
という声があがることもあります。
次回予告
次回は、シューフィッター&商品部の、靴への愛とこだわりが詰まったサンプル修正の様子をお伝えします!